『ストーリー・オブ・マイライフ』を観に行きました。
冒頭で結論を言いますが、とてもいい映画でした。
簡単なストーリーを説明すると、小説家を目指す次女ジョーが主人公で、
ジョーを含めた4姉妹を描いた映画です。
ジョーは小説家を目指しますが、この時代の女性は現代とは比べ物にならないくらい自由のない時代でした。
セリフにも出てくるのですが、女性が生きていくためには結婚するか、お金持ちのところに生まれるしかないといわれているほどです。
そして、この時代の女性のほとんどは自分の幸せは結婚しかないと思っていました。
しかし、ジョーは違いました。
「女の幸せが結婚だけなんて間違っている」
「小説家として生きていく。」
と考え、決意します。
しかし、ジョーにも愛する人ができます。
それがローリーという男性でした。
ですが、ジョーは結婚を避けていました。
その結果、ローリーに振られ、ひどく孤独を感じるようになるのです。
長女のメグは女優を目指していましたが、自分の幸せは、愛する人と結婚することでした。
三女のベスはピアノを弾くことが好きでしたが、病に倒れ、病と闘う日々を送っていました。
そして、四女のエイミーはお金持ちと結婚することが幸せへの道だと考えていました。
次女ジョーを演じるシアーシャ・ローナン。
正直あまり知りませんでした。ですが映画を見ていくうちにどんどんどんどんその可愛らしさや演技に惹き込まれていきました。そして、その時代とぶつかる心の葛藤を描くシーンはぐっと胸のあたりを締め付けられていきます。
長女メグのエマ・ワトソン。
もう言うまでもないでしょう。ですが、僕はハリーポッターは見ていません(笑)
でも『美女と野獣』の美しさには圧倒されました。
そして、今回もまた圧倒されました。もちろん、演技にもです。
三女のベスのエリザ・スカンレン。
正直いってあまり可愛くはありません。(ごめんね。)
とくに四姉妹で並んでしまうとどうしても。
ですが、映画を見終わるとなんだか彼女の存在という味がすごく良かった感じがするんですよね。本当に見たらわかると思うんですが。
四女のエイミーのフローレンス・ピュー。
めちゃくちゃ綺麗という感じではありません。いや、たぶん会ったらめちゃくちゃきれいかもしれません。でもそれ以上にすごく気が強そうな印象があります。
作中の中でも気が強い女性を演じていたため、すごくイメージがあっているような気がします。
この映画は時系列がめまぐるしく、かつスムーズに変わっていきます。
そして、ジョーの目覚めとともに変わりいく演出はとてもすてきだなと思いました。
そして、叔母のメリル・ストリープもまた圧巻の存在感であり、その憎たらしい性格がさらに存在感を増していきます。
作中の中で印象に残った言葉があります。
それは孤独をつよく感じたジョーと母との会話で、
ジョーが「愛するより、愛されたい。」と嘆くと
母は「それは愛じゃないわ。」と優しく微笑みながら言うのです。
なんだかここに愛というものがなんなのか。
そして、そのセリフに母の最大限の優しい愛が含まれているように感じました。
愛とは何なのか。
幸せとは何なのか。
生きるとは何のか。
そんなことを訴えた映画の様に感じました。
もちろん、それは人それぞれです。
作中の四姉妹の様に。
ですが、それは一生まわる人の問題なのかもしれません。
ご拝読ありがとうございました。
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