どうもこんばんわ。
今回は、ウォルター・デ・マリアさんという芸術家をご紹介したいと思います。
名前を聞いて、ピンとこない人もいると思います。が、
実は日本にも彼の作品がありまして、それが香川県の地中美術館に常設されています。
簡単に言うと、階段の下から見上げると、上に黒い球体が置いていあるという壮大な風景です。
画像を載せているのでご覧になってもいいのではないでしょうか?
あとでもう少し詳しい話をしたいと思います。
ウォルター・デ・マリアは1935年カルフォルニアで生まれたアメリカの芸術家です。
惜しくも、2013年に亡くなってしまうのですが、
彼は大学に通いまして、そこで歴史学と美術を学びます。
大学卒業後、ニューヨークに拠点を移しまして、制作活動を始めます。
当時、ダダなどの美術運動が流行っていて、彼もその影響を受け、彫刻の作品を制作していました。
その後、ハプニングという美術運動にも参加し、そこでは二つのミュージカルの作曲をしたり、二つの映画を製作していました。
作曲をするほどでしたから、音楽にも通ずるものがありまして、
美術家とバンドを組み、ドラマーをしていたこともあります。
(ドラマーで芸術家。なんていうカッコいい肩書きでしょう!)
彼はその後、ミニマルアートやインスタレーションなどの作品を制作します。そして、それと同時にランドアートのプロジェクトも実行するようになります。
ランドアートを簡単に説明すると
自然の素材を用いて、平原や砂漠につくる作品のことをいいます。
そして、彼の代表作に、
『マイル・ロング・ドローイング』というものがありまして、
砂漠に1マイルの平行線を描く作品があります。
そして、もう一つ代表作がありまして、
それは『ライトニング・フィールド』という作品です。
これは1マイル×1キロにポールを400本均等に並べた作品で、
その土地は雷が多く発生する場所で
天候によっては雷がポールに落ちるなどその瞬間でしか見れない空間を作り出しています。
そして、最後に日本に常設してあるものをご紹介させていただきたいと思います。
先ほどもご紹介させていただいた通り、
階段の下から眺めると上にみえるのが黒い球体です。
そして、この黒い球体は直径2.2mで1mmの誤差もないそうです。
そして、その周りには27体の木彫りがありまして、
三角形、四角形、五角形を組み合わせたものが設置されています。
そして、階段、壁、天井などの距離もすべて彼が計算してつくられているそうです。そして、そこには自然光がはいってくる設計にもなっていて、時間によって光の見え方も変わる、いわゆるランドアートの一つなのではないでしょうか?
彼の作品は幾何学的なものも多数あり、几帳面な性格だったのでは?などと感じてしまいます。
もしよかったら、作品を通じてその作家の性格を想像するのもありなのではないでしょうか?
香川県に行く予定があれば、ぜひご覧ください。
今日はご拝読ありがとうございました。
<画像提供>
『ピンタレスト』
<参考サイト>
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