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執筆者の写真奥田 伸行

世界を魅了したコーヒー屋のロゴ。

超有名店のコーヒー。 そして、マグカップも人気のお店といえば? こんな問題でもほとんどの人がわかるのではないでしょうか? そうです。スターバックスです。 スターバックスのロゴといえば、女性が描かれているロゴが有名です。 あの女性のロゴは今とだいぶ違いますが、最初から描かれていました。 あの女性はセイレーンという人魚です。 なぜセイレーンが起用されたのかというと、創業メンバーの一人がコーヒーや航海の歴史などのルーツを調べていた時、ノルウェーの木版画に描かれたセイレーンを見つけ、ロゴに取り入れたのです。それが1971年でした。 そして、その時のロゴの人魚はリアルであまり可愛くありません。マグカップが欲しいと思う人もいなかったのではないでしょうか。 1987年、ロゴは変わります。描かれたウロコが波線に変わり、”海”が連想しやすくなっています。そしてこの時に皆さんにおなじみの緑色が取り入れられました。 そして、1992年、今まで全身がうつっていたセイレーンに対して、上半身と尾のみというズームアップしたロゴに変わります。 さらに2011年。セイレーンは周りの店名の文字列も排除し、セイレーンのみになりました。 世界中に発展したスターバックスですが、実はそのセイレーンのロゴが使われていない国があります。 それがサウジアラビアです。 なぜなら、サウジアラビアはイスラム教が多く、偶像崇拝が禁止されているためです。 なので、サウジアラビアのスターバックスは波線から頭の星がでているロゴとなっていて、そのマグカップはプレミアもついているそうです。 さらにスターバックスのロゴには工夫がされています。 それは女性の顔が左右非対称ということ、そして、ある名画が取り入れられているということです。 私も気づかなかったのですが、左右非対称なのです。それは人間も同じく左右非対称で、親しみやすさを取り入れたのだそう。 そして、もう一つの名画なのですが、周りの尾や冠などを取り去ると、ムンクの叫びのような絵が出てきます。これは一種のサブリミナル効果で、ムンクの叫びには人々を惹きつける不思議な力があるそうで、それを取り入れたようです。 ちなみに、スターバックスのロゴの変化は、事業拡大時に変わっているそうで、文字列をとっているのも、コーヒーのお店というイメージを払拭し、新たな事業を手掛けたからだそうです。 今後もスターバックスのロゴが変わった時、今度は何をしようとしているのか調べながら見たら、新たな側面が見えるかもしれません。

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