<今日から人にちょっと話せる美術>
今回はフランク・ステラについてご紹介します。
ステラは1936年生まれの今でもご存命するドナルド・ジャッドと並ぶミニマルアートの代表者です。
ステラはボストンに生まれたアメリカのアーティストです。
ステラの代表的な作品は、ブラック・シリーズといわれたただストライプを描いた作品です。
なぜストライプだけを描いたのか?
そこには、フランク・ステラの考えがあります。
ステラにとって、「絵画とは絵具ののった平面であり、それ以上でもそれ以下でもない。」と語っているのです。
そこには、個人的な身体性も感情性もない作品を目指していました。
このブラック・シリーズはたくさんの約一年半にわたり、作られ続けてきましたが、フランク・ステラの中で限界が来たのです。
そして、再びフランク・ステラはそれとは大きく変わった作風を作り続け、一度日本の八幡製鉄所でつくられた『八幡ワークス』という作品も存在します。
そして、ミニマルアートから離れた彼に、ミニマルアートを貫いてきたドナルド・ジャッドは非難していました。
貫くことも大切ですが、作風を大きく変えることも勇気のいることであり、両方とも大切な道なのではないでしょうか?
今日はありがとうございました。
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