韓国生まれの現代美術家である。
日本にもなじみがあり、東京大学を卒業し、奥さんも日本人である。
1963年、最初の個展『音楽の展覧会-エレクトロニック・テレビジョン』を開催。
画像を歪めたり白黒反転させたりした13台のテレビ受像機によるインスタレーションを展示し、世界初のビデオ・アート展と言われている。
日本で、阿部修也と出会い、彼の協力で動く立体作品「ロボットK-456」を製作し、翌年の『ロボット・オペラ』で発表。
以後、阿部はパイクの最大の技術協力者となる。
その後も、インスタレーション・アートの先駆けとして活躍し続けた。
2006年、葬儀では、パイクが初期のパフォーマンスでジョン・ケージのネクタイをハサミで切ったことにちなんで、参列者たちはこぞって自分のネクタイを切り、パイクの棺に納めた。
最後の最後まで彼はアートに愛され、アートでお別れをした。
インスタレーションも今や当たり前の表現である。だが、インスタレーションと言えば、パイクの名前をはずすことはできない。
この世界はいかに、未知を開拓するかにある。
パイクはアートにおける新たな世界を見つけた功労者であった。
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