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執筆者の写真奥田 伸行

光の芸術家



皆さんは六本木とかクリスマスになると光の美しさに魅了されますよね?

ですが、普段は光のことなど意識することは少ないのではないでしょうか?


ちなみに、あなたたちにとって身近な光とはなんですか?

そうですね、それは照明です。

そして、その中の一つでもある蛍光灯を使ったアーティストがいるのはご存知ですか?


なので、今回はダン・フレイヴィンという方をご紹介いたします。


フレイヴィンはニューヨーク生まれの芸術家です。

フレイヴィンは最初からアートが近くにある環境ではありませんでした。

そのため、青年になっても空軍に入隊し、軍務を務めていました。

そして、その傍らで大学の教育プログラムにあったアートと出会うのです。

そこで学んだフレイヴィンは、ニューヨークに戻った後本格的にアートスクールに通います。


最初は何もないキャンバスに電球を組み合わせた作品を制作していましたが、次第にキャンバスをなくし、蛍光灯だけを使った作品を生み出します。


そして、オフィススペースや美術館などで空間全体を作品化した手法に「ミニマリズム」の代表作家として認知されるようになっていきます。


しかし、フレイヴィンはミニマリズムの概念と自分の作品を差別化し、「マキシマリスト」と自称し、当時人気だった物語のある作品を否定し、光は神も存在しないただの光、蛍光灯でしかない、と主張しました。


フレイヴィンは壮大なものは使わず、日常で手に入る私たちにとって身近な蛍光灯を使って作品を創り続け、アート界では『蛍光灯=ダン・フレイヴィン』というイメージが定着しました。


そして、1996年生涯を終えます。


光の美しさ、そして我々の身近にあるものがアートになるということをフレイヴィンは教えてくれたのではないでしょうか。


今日はありがとうございました。



<画像提供>

『ピンテレスト』


<参考サイト>


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