みなさん、こんばんわ。
《ちょっとした会話に使えるアートの話》
今回は前田常作さんをご紹介します。
あまりご存知でない人も多いかもしれませんが、マンダラをテーマとした作品が多い日本人アーティストです。
1926年、富山で生まれます。
青年になると入隊し、富山大空襲を目の当たりにして人の生死を深く感じるようになります。
その後、中学校の図工科で教師をしていましたが、その傍らで美術を勉強し、武蔵野美術学校に通うようになり、教師を退職しました。
1957年には、国際美術賞をとり、その副賞としてパリ留学費用を受け、パリをはじめ、ヨーロッパを巡遊します。
そして、1959年に出展した作品を見て、批評家ジェレンスキーは『マンダラ』と前田常作の作品を評価します。
これまで自分は現代芸術家だと思っていたため、ジェレンスキーの評価でマンダラを強く意識するようになり、それからはマンダラの幾何学的な模様や思想的背景を盛り込んだりした作品を制作し続けました。
そして、2007年、大阪のホテルにて、心臓発作で息を引き取りました。
<画像提供>
『pinterest』
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