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音のない世界。

  • 執筆者の写真: 奥田 伸行
    奥田 伸行
  • 2019年8月14日
  • 読了時間: 2分

壁が薄いせいか、隣人の生活音が聞こえてくる。

絵を描くために、少し広い部屋を選んだ代償なんだろうと思う。

まあ、絵を描くためにはそれは仕方のないこと。


そんなことで、制作に集中するために耳栓をつけて、作業することがある。

最低限の音は消え、集中しやすい。

装着すると、自分の心臓音が聞こえてくる。

これが決して健康なテンポなのかわからないけど

まあ、支障なく生きているから健康なのだろうと決めている。


作業中にふと心臓音以外の音が聞こえた。

耳の中の空気音なのかもしれないが、サラサラと何かかすかに聞こえてくる。

さらに耳を澄ます…。


すると、なんだか蝉の声にも聞こえてくる。

いや、ほかにもいろんな虫の声。


別に複数聞こえるのではないが、

なんだか川辺とか森の中にいる時に聞こえる複数の虫の声に似ている音が

耳の中で一つの音になって聞こえてきた。


宇宙から地球に届くエネルギーを電子音にすると

大自然に居る時のような音が聞こえてくるのだそう。


そして、この人間の体もまた小宇宙だと誰かが言っていた。


すると、あながちこのことも関係ないのかもしれない。


自分と見つめること、自然の音を聞くこととは

瞑想であり、もしかしたら宇宙のつながる作業なのかもしれない。


なんて制作中に、思いました。

だけど、耳栓をしすぎには注意しようかな。

耳が音を聞く必要ないじゃんって思って、

難聴になっても困るから。



 
 
 

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